家具研修開始から数ヶ月、新人たちは初めての家具制作に挑み、多くの学びと経験を積んできました。
7人目はR・Hさんでこれで今年度ラストの新人研修レポートとなります。
早速図面から見てみましょう。
正面図から見るとただの棚かな?と思われるかもしれませんが、
平面と側面を合わせて見ると右上のような階段式の棚というのがわかりますね。
正面図を見ると扉の開き方が分かります。上の一段は「開戸」で下の3段は「引き出し」の表記になってます。
開戸はヒンジ(蝶番)を軸に扉が開く方式で、上記図面から見ると右側を軸に右開きとなってます。
断面図を見てみましょう。
赤丸のところは家具扉によく使われる手かけで機能的な部分であると同時に、デザイン面でも家具の印象を大きく左右する重要なポイントです。
手かけの種類は色々ありますが、今回は家具の側面や上下部に手かけを設ける隠しタイプで、正面から見るとまったく見えないのが特徴です。見た目を優先したデザインにしたいときに活用されます。
【本人コメント】
今まで自分で考えて図面を書くことがなかったので寸法などの規定がある中で書くのが難しかった。
初めて図面を書く際に、寸法や規定を考慮するのは確かに難しいと感じることが多いですよね。
ただ、こういった経験を積み重ねることで、徐々に規定や寸法の考え方に慣れていけるはずです。
最初は分からないことがあって当然なので、一歩ずつでも成長している実感が得られると、図面作成がどんどん楽しくなると思います!
次のレポート②は木工制作の工程に続きます!