M・Tさんの最後の研修投稿になります。
それでは塗装から完成までの過程を見ていきましょう。
複数の色分け塗装をする時に一番重要なポイントは養生です。塗りたいところに余計な色が入らないようにしっかり包んだり、サイズが小さいところは養生テープを使いしっかり塞ぎます。
今回の家具も側板と中板の色が分かれてるため、最初に養生を行ってから塗装をします。順番としては側板から塗り始めます。側板は塗装の際に見落としやすく、後から塗ると色ムラや塗り残しが出来やすい部分です。先に塗布することで、乾燥時間が確保でき、次に塗る面と自然に馴染ませることもできます。
また、家具や什器に欠かせないものというと金物ですね。塗装をする前に最も推奨される方法は、可能な限り金物を外すことです。金物を外すことで隅々まで綺麗に仕上げることができます。弊社は木工場と併設されてるため、どこよりも綺麗な仕上がりができると自信持って言えます!
下の写真は塗装が終わってから金物を付け直した写真になります。
それでは完成品を見てみましょう。
図面はザ・黄緑色でしたが、実際の色は黄色に近い黄緑色になりました。側板に鮮やかな色を入れることで可愛くて独特なデザインの棚になりました!さらに四角の黒取手がブロックのような棚のイメージとよく似合って更なる魅力ポイントになりました。
[塗装の感想]
塗装と言うと、触れたことがあるものはニスなどだけでした。自分で塗装させて頂いたのですが、ムラなく塗っていくことがとても難しく、特に、塗装する際に表面にザラつきができてしまい、吹き付ける量、速さ、道具の動かし方などの調節が難しかったです。助けて頂きながら何とか完成させることが出来ました。
[本人コメント]
家具を1から製作してみて、できるまでにこれだけ多くのことがあるのだと改めて知ることが出来ました。大変でしたが、楽しかったです。研修中、丁寧にひとつひとつ教えてくださり、助けていただきありがとうございました。これからものづくりに関わっていく上で、今回の経験を大切にしていきたいです。