【新人研修】S・Jさん:ベッドサイドテーブル① (KKW)

 オリジナル家具制作レポート5人目、S・Jさんです。
これで今年度の新人研修レポートはラスト1人となりました。

S・Jさんは外国人で、母国でデザイナーとして数年働いていました。
そのためか、細かいところまでよく考え、図面を描き起こしてくれた印象です。

そんなS・Jさんはベッドサイドテーブルを作ることにしました。
最初に考えていたギミックは【引出し】、塗装は染色です。
まずは手書きのスケッチを見てみましょう!



なにやら本体とは別で、立方体のものを考えているようです。
これは何になるのでしょうか…?

完成図面をお見せする前に、少しだけ図面表記についてご紹介!
立面図にあるバッテンと斜線。
バッテンが"開口"、斜線が"引出し"という意味になります。
この表記があることで、立面図だけを見た場合でもその面の機能が伝わります!


それを踏まえた上で、完成図面を見てみましょう!


とても品のあるデザインになりました!
詳細図など図面の所々がアイソメトリック図(立体を斜めから見た図)になっていて、
他の人に伝わりやすい工夫がされています。

スケッチで見た立方体は、本体とお揃いのデザインの照明カバーでした。
可愛いですね!
配線の出し方や組み立て方法も細かく考えてくれています。
細かい格子はNCルータという加工機での穴あけを想定しているようです。

ところで、先ほど紹介した斜線がV字に変わったことにお気づきでしょうか?
パースを見てわかるように、こちらは「戸」の表記です。
1点の方が吊り元、2点の方が開き口になります。
S・Jさんは、ギミックを【引出し】から【戸】に変更したようです。


【本人コメント】
実際に家具を作るための図面は描いたことがなかったので、実戦の学びになりました。
工夫をしたり色々な人と相談をしながら、変更も多く、大変な時もありましたが、自らアイディアを出して色々な図面と計画を作っていくのがとても楽しかったです。

それでは次回は製作に入っていきます。続きます!