【新人研修】M・Kさん:バーキャビネット① (YOK)

オリジナル家具製作レポート3人目、M・Kさんです。


まずはアイディア出し、“自宅に欲しい家具”というテーマということで、M・Kさんは初め“高さが変えられるスツールを考えていました。
高さを変えるためのギミックを考えたり、使えそうなパーツを探し出しては応用して図面を書いてみたり…



様々な手を尽くしてみましたが、やはり製作は難しのではないか…?という結論に至り、別の家具を製作することになりました。

次に考えたのが扉付の小物入れです。こちらも一旦図面をCADで作成しました。




扉の取手部分にポイントカラーを入れたり、上部に堀り込みを作ったりと考えてはみたものの、形はシンプルで比較的簡単にできてしまうのではないか?ということでまた考え直すことに…。

せっかくここまでやったのに…と少々もったいない気持ちもあったかもしれません。
けれど、これらの経験は全く無駄ではありません!
この2つの家具を考えるにあたっていろいろなパーツを調べたり、どのように組み立てれば製作できるかと模索したり、“モノづくり”を実現させるために本当に様々なことを考えました。
この試行錯誤があってこそ得られた知識や方法が、自身の成長につながっていくのだと思います!


そして最終的に製作することになったのはこちら!



「バーキャビネット」という家具だそうです。
どこかで見たことはあるけれど、なかなか家具屋さんでも見ることも少ないこちらの家具、自作で作るにはもってこいの題材が見つかったのではないかと思います。

早速様々なデザインを検討しつつ、合わせてかなり調整したのは金物類でした。
一応、購入パーツの予算は一人3,000円。必要最低限のパーツは確実に抑えつつ、グラスをひっかけるレールなどは市販の低価格のものを使用して製作することにしました。


図面制作もコツコツ進め、詳細部分は何度か修正し、実際にそれを見て制作できる図面に仕上げていきました。

3Dのスケッチのしっかりと記載され、スムーズに製作が進められそうです。


【本人コメント】

当初は椅子を製作するつもりでスケッチを起こしてみたところ、いくつか製作する上で難 しい部分が出てきました。そこで椅子から離れて何かないかとアイデアを出している時に無 造作に並べられている酒瓶を収納したいと思いバーキャビネットを作ることを決めました。

バーキャビネットと言ってもそんな言葉を知ったのはアイデア出しの時で、酒瓶やグラス などお酒を飲むのに必要なものをしまう棚のことを指すようです。本来は棚を作るだけのつ もりでしたが、ピンタレストでバーキャビネットを見つけ、あまり販売されていない家具だ と思い製作してみたいと思いました。

図面を描くのは初めてのことで、わからないことや知らないこともいくつかありました、 最初スケッチをしてみて、研修中に見た什器の図面を思い出しながら手書きで図面を書いて みました。一度確認をしてもらい、ベクターで清書、ブラッシュアップをしました。最初は コマンドもわからないのでいちいちマウスでで操作して大変でしたが、使っているうちに 様々なツールのコマンドを覚え自分の書きたいことが早く図面に起こせるようになって楽し かったです。

それでは次回、木工製作編へと続きます!