K・Sさん家具研修リポート、第二弾の今回は木工製作です。
まずは定番化してきました合板作りです。
下地となる板に、仕上げとなる板を貼り合わせていきます。
写真は、板にのり(接着剤)を吹き付けたあと、少しの間乾燥させている様子です。
家具を構成するパーツとなる板がそれぞれ出来上がりました。
それぞれの板のサイズでパーツを想像してみるのも面白いかもしれません。
そして、注目して欲しいのが 左下の板に入っているラインです!
これは板同士を組み合わせる際にしっかり噛み合うよう溝を彫っているのですが、説明だけでは分かりにくいですよね…?
組み合わせた写真がこちらです!
そして 細部をアップにすると…
垂直の板に水平の板が少し挟まっているのが見えますでしょうか?
先ほどの溝は、このように少し板を噛ませて組み合わせるためのもので
この細工により強度を高めつつ、歪みのない家具が出来上がるのです!
ちなみに、剣のようなものが刺さっているようにも見えますが、
これは板をくっつけた後にしっかり固定させたまま接着するように使われる
“クランプ”と呼ばれる道具です。
実際は刺さっているのではなく、挟んで固定しています。
そうこうしている間に組み上がりました!
ブログではあっという間ですが、
板同士を組んで乾燥させたのち、小口に仕上げ材を貼り、
扉を蝶番で取り付け、取手もつけると写真のような仕上がりになります。
写真では伝わりにくいのですが、蝶番部分の板を少し削ったりと
細かな技もしっかり施され、美しい見た目の仕上がりになっています。
入り巾木にもこだわりが感じられます。
扉の内側にはマグネットキャッチも取り付けられ、機能性もアップしました。
【本人コメント】
人生で初めて合板をしました。自分の欲しい板の暑さを作れました。
板から自分で準備をするのは初めての経験で、作り終えてとても楽しかったです。
確かに、“板同士を張り合わせて1枚の板にする”という発想は
自分も工場で研修を受けるまでなかったような気がします。
かなり前の話になりますが…笑
それでは次回、組み上がった家具を塗装で仕上げていきます。
どのような仕上がりになるのでしょうか。お楽しみに!