創立記念品 製作記録③(YOK)

 創立記念品 製作記録③、今回はシルク印刷・レーザー彫刻でのグラフィック加工についてです。

ピース・カバーが出来上がり、積木ゲームとしては完成しましたが、「記念品」として完成させるために、名入れをしていきます。


まず、ピースには「木種」と、染色のものに関しては「色」も、一つ一つに印字することにしました。

ピースに印字する方法については、「実際に遊んでも印字が消えないこと」を念頭に選択肢を絞っていきました。

小さなピースに印字するので、文字自体がとても小さく、インク系では上手くプリントできないということになり、最終的に「レーザー彫刻」という加工にたどり着きました。


しかし、弊社はレーザー加工の機器を所有していないため、他社さんへお願いすることに。

そこで加工を請け負ってくださったのが、弊社社屋の2Fにて営業されている「GOOD DEAL COMPANY」さんです。

GOOD DEAL COMPANYさんは、東京の飲食店を中心にワイン等のコルク栓を回収し、再資源化して作られた積み木やスツールなどの生活雑貨、そしてインテリアを制作されています。

また、アーバンエコロジーやサーキュラーエコノミーを目指し、取り組みの中で様々な立場の方々が携われるダイバーシティー&インクルージョン、オープンイノベーションを採用。
リサイクル工程や商品製作では、障害者施設と協力し就労支援をされています。

今回はまず、レーザー加工で印字するためのサンプルを制作いただき、レーザーの強さなどを検討しました。

印刷する木の種類によって、レーザーの加減が少しずつ変わるので慎重に吟味し、出来上がったのがこちらです。






細かい文字も綺麗に印字されています。

このようにピース一つ一つに木種と染色のカラーを記すことで、木のサンプルとしても活用できる 一石二鳥のアイテムとなりました。


そしてもう一つ、カバーには記念品としてのグラフィックを施していきます。

デザインは、何パターンか制作し、シンプルかつインパクトのあるものに決定しました。


実寸で紙焼きしたものを貼り付けてサイズ感、インク色を決めていきました。

このグラフィックは木にシルク印刷でプリントすることになりましたが、
今回仕上げ材に使用した蜜蝋とインクの相性がわからなかったため、予めサンプルで確認作業が必要となりました。


試作の結果、先に蜜蝋を塗ってしまうと、インクがうまく乗らないことが判明(右の「2022」が消えてしまっている)、そのため先にシルク印刷を行ってから、仕上げの蜜蝋を塗る工程となりました。


ここで制作裏話。

ブログを読む限りでは淡々と順調に製作しているかのようですが、実はこの時点で工程がどんどん後ろ倒しになっており、シルク印刷に関して業者さんにはスケジュールの無理を聞いてもらったりとご迷惑をおかけしてしまいました…。

最終的に、シルク印刷と仕上げの蜜蝋塗装に関しては、毎日 時間単位でのタイトなスケジュールを組まなくてはならないほど製作はバタバタしていたのでした。




そうして皆さんの多大な協力のおかげで、シルク印刷が終わり、仕上げの蜜蝋塗装までたどり着きました。

この写真の数だけでも圧巻ですが、個数的にはこの約7倍あるのです…。

蜜蝋を塗るのは一つ一つ手作業なのでなかなか大変な作業ですが、
部署の垣根を越えて、各自時間を作ってみんなで製作しました。


これでしばらく乾燥させ、あとは箱詰めして完成!というところまで来ました。

それでは次回、ついに完成です。