パウダールームプロジェクトレポート第2回、今回はプラン決定の流れを追っていきます。
まず初回プレゼンテーションに向けて、新人全員で案出しをします。
この時、パウダールームの主な使用対象となる女性社員に対してアンケートが取られました。
(今回のプロジェクトに直接関係はないですが、
男性社員に対しても更衣室利用に関するアンケートを行ったようです。)
アンケートの概要は更衣室の使用頻度、求める機能等を聞き出す内容でした。
この聞き取り結果を参考に話し合い、コンセプトを定めました。初期案のコンセプトは、「多機能的な半個室空間」。
アンケート結果から見えてきた問題点は、着替えスペースに目隠しがなく開放的すぎること。
更衣室を昼休憩に利用する人が多いことも踏まえ、
快適な更衣室兼休憩室の設計を進める方針となりました。
初期設計の段階で、必要な機能や新たに取り入れたい内容を落とし込んでいきますが、
まだ十分な知識や現場経験のない新人だけで考えるのはかなり大変だったろうと推測します。
新人Aさん「それぞれから出された案は似たような感じでコンセプトは決めやすかったが、
細かいところを決めるのが大変だった。」
新人Bさん「新人間で情報共有ができておらず、行き違いが何度かあった。」
こうしてまとめ上げた初期設計案がこちらの平面図になります。
大胆にも元々あった畳スペースを取っ払い、小上がりスペースを部屋奥に移動。
ロッカー/更衣スペースと休憩スペースを分け、
床材や壁材を変更してガラッと雰囲気を変えたデザインにまとめてあります。
このプランにてプレゼンテーションに臨みますが、
社長から思わぬ指摘を受けてしまいます。
無事にプランは決まるのでしょうか?次回に続きます。
(アンケート資料/図面パース等は初期案プレゼン資料から抜粋)