K・Mさんの「文庫本収納キャビネット」、木工製作のレポートです!
出来上がった図面を持って、早速 職人さんと製作の打ち合わせをしました。
主に 今回の目玉である留の抽斗に対して、
収まりや仕上げのイメージをしっかり共有します。
収まりや仕上げのイメージをしっかり共有します。
製作の方針が決まったので、木材をカットし合板を製作していきます。
下地となるランバーと厚みを持たすためベニヤを貼り合わせています。
仕上げは突板の染色仕上げを選択しました。
あっという間に組み上がった写真になりましたが、
ご覧の通り、側板の小口が斜めにカットされています。
ご覧の通り、側板の小口が斜めにカットされています。
今回のように奥行き方向に留加工を施すことはあまりないのですが、
このこだわりによって 正面から見ても側板が目立たず、
横から見ても抽斗の前板が出てこない美しい仕上がりになります。
また、小口部分にもきちんと突板が貼られているので、
抽斗を出し切った時の見た目も綺麗です。
抽斗を取り付けるとほとんど完成です。笑
抽斗の前板にも留加工を施しているので、
この写真で見ると前板の厚みがないように見えますね。
【本人コメント】
材料の切り出しや組み立ては初めて経験するものが多く楽しかったです。
今まではあまり理解できていなかった家具や什器の構造や仕組みを
実体験で学ぶことができたのは大変貴重だったと感じております。
実体験で学ぶことができたのは大変貴重だったと感じております。
特に、抽斗部分の仕口を留にすることにこだわりたかったので
大工の方々と相談しながら製作しました。
大切なポイントを教えて頂きながら製作し、
理想の形に仕上がったときは大変感動しました。
木工製作で得たモノを作る、生み出すことのおもしろみや楽しさ、美しさは
この先もずっと持っていたいです。
このコメントで家具研修における醍醐味が何よりも伝わってきます…。
その気持ちを忘れずに、これからもモノづくりに向き合ってほしいと思います。
それでは次回、「文庫本収納キャビネット③」塗装工程に続きます。