【新人研修】K・Mさん:文庫本収納キャビネット①(YOK)

 新人研修4組目、もう一人のK・Mさん「文庫本収納キャビネット」の製作レポートです!

自宅の家具の隙間に収まるサイズのキャビネットには、
文庫本を入れる抽斗と、Gパンを収納するスペースも作りたいとのことでした。

まずはイメージスケッチと三面図を描いていきます。

一見シンプルで作りやすそうなキャビネットのように感じますが、
正面から見ると側板の厚みが無いにも関わらず、
抽斗の前板部分の厚みが側面に見えていません。

通常であれば、側面が一枚板に見えるようにするにすると、
側板の小口が正面に出てくることになります。

一方、正面に側板の小口を出さないようにすると、
抽斗の前板部分を隠すことができないので抽斗の小口が出てきてしまいます。



そこで、抽斗の厚みも側板の小口も見えなくするため、抽斗の前板と、本体の側板の両方を
45°切り欠いて小口を見えなくする「留(とめ)」で製作することになりました。



【本人コメント】

三面図を製作するにあたり抽斗と本体の仕口の調整が難しかったです。

今までは深く考えたことのない詳細部を、大工の方々に伝わるように

図面におこす作業は大変勉強になりました。

またカタログから仕上げを選ぶ作業は完成後の製作物の想像が膨らみ楽しかったです。



寸法を細かく調整したり、抽斗の仕様に迷ったりと苦戦していたところもありましたが、
一つずつイメージして、図面に起こしては確認という流れは掴めたように思います。


そして、図面ができたら木工製作に移ります。
留の抽斗はうまくいくのでしょうか。
「文庫本収納キャビネット②」に続きます。