【新人研修】A・Hさん:鉢カバー②(YOK)

 A・Hさんの「鉢カバー」、木工製作のレポートです!

前回の設計段階では、鉢をどのように収めるかという問題に、
「ホールケーキをカットするように一部分を取り外すようにする」
という解決方法を考えました。

実際にその方法で製作できるか、早速 職人さんと相談しました。

相談の結果、「その作り方では難しい」との判断が…

具体的には、天板の中央部分が周りの丸棒だけでは支えきれず、
一部分を外した時に、天板が中央に向かって垂れてしまう
という問題点が挙がってきました。

そこで 解決法として、まず周りの棒を細めの枠で固定して、
天板をその上に被せる形にしました。
こうして先に棒を固定しておくことで全体的な歪みも防止でき、
天板に施した仕掛けも問題なく利用できるとのことでした。

また、天板は真ん中で分割して、鉢に入った植物を挟み込むようにしました。


話が前後してしまうのですが、こちらの写真は木材を切り出した後です。

木材をカットする方法はいろいろありますが、
直線にカットする場合は機械でサクッと切ることができます。
しかし、円形にする場合は(レーザーカッターを導入していないので…)
基本的に手作業で丸くしていきます。


丸棒も木を切り出して、ヤスリをかけて製作していくのですが、
今回の研修は残念ながら時間が限られているので、
丸棒ではなく角棒にして時間短縮を図りました。

角棒にすることで、全体的にメリハリができたようにも感じます!

【本人コメント】

自分で趣味で作るDIY家具とは違い、ホゾ組みやダボなどで
仕上がりの面を美しく作る事を意識することができた。

ビスや釘が見えなくなったり、やすって面取りする事で仕上がりが美しくなり、感動した。


木工の組み方を工夫したり、切断面や角にヤスリをかけるといった
細かな手間がものの完成度をぐっと上げる鍵となっていることを実感できたようですね!

今回は特に、丸い形がメインの家具なので、なめらかな質感を出すために、
やすりがけといった作業が重要になっていたのだと思います。

この調子で、丁寧な仕事 を心がけていってほしいなと思います。


それでは次回、「鉢カバー③」塗装に進みます。